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会長挨拶

池上博泰

ご挨拶

第50回日本肩関節学会学術集会
会長 池上博泰
(東邦大学医学部整形外科学講座 教授)

 この度、第50回日本肩関節学会学術集会を2023年10月13日(金)・14日(土)の2日間、新宿の京王プラザホテルにおきまして開催させていただくこととなりました。日本肩関節学会は、肩関節領域において世界で最も歴史のある学会であり、国内のみならず世界に向けて貴重な情報を発信し続けております。整形外科分野の中でもその専門性の高さと学術集会の熱気は日本でも有数の学会であり、その第50回学術集会を主宰できることはこのうえない光栄であり、その重責と使命を重く感じています。本学会が実り多き学会となり、肩関節疾患・外傷の治療の更なる発展につながるよう誠心誠意努力してまいる所存です。

 この学会は1974年に日本肩関節研究会として発足し、その後名称を日本肩関節学会と変え、2014年からは一般社団法人となり法的にその責任と義務が明確になりました。本学会は、肩関節に関する専門分科会として世界で一番早く設立されました。定款には“肩関節医学の進歩普及に貢献し、もって人類の福祉に寄与する。”とうたわれています。

 今回の学会のテーマは“Standing on the shoulders of giants(巨人の肩の上に立つ)”としました。アイザック・ニュートンが同じ科学者であるロバート・フックへ当てた手紙の中で、(If I have seen further it is by standing on the shoulders of giants.)と書いて有名となった言葉です。この原点は12世紀のフランスの哲学者であるシャルトルのベルナルドゥスが起源といわれています。

 この50年の歴史の中で先人が作り上げてきた本会の歴史を踏まえて、未来に目を向けた斬新な発想に基づく研究成果を自由に発表して討論していただける会となるように努めます。肩関節の治療には、リハビリテーションスタッフ、看護師との連携も極めて重要です。併設の日本肩の運動機能研究会を含め、メディカルスタッフの方々にも積極的にご参加いただき、若手整形外科医、リハビリテーションスタッフ、看護師にとってより一層魅力ある学会にしたいと考えています。

 第50回日本肩関節学会学術集会が肩関節医学の進歩普及に寄与することで、広く社会の人々の健康のために貢献できるようになるような学術集会にしたいと思っています。ワクチンの普及によって現在のコロナ禍が落ち着き、リアルでの学会が開催できるように祈念しております。

 肩関節を愛する多くの会員のみなさまのご参加をお待ちしております。