会長挨拶
- 第39回日本TDM学会・学術大会
大会長 栄田 敏之(京都薬科大学薬物動態学分野)
時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。日頃より(一社)日本TDM学会の活動に対し、ご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、第39回日本TDM学会・学術大会を2023年(令和5年)6月24日(土)、25日(日)の2日間、京都テルサ(京都府民総合交流プラザ)(JR西日本京都駅より南へ徒歩15分)にて、開催させていただくことになりました。
本学会は1981年の医療法改正による特定薬剤治療管理料の新設などを背景として1987年に設立されました。1984年に設立されたTDM研究会を前身としており、既に40年近くが経過いたしました。本学会は、TDMに関する学理及びその応用についての研究発表、知識・技術の交換、会員相互及び内外の関連学協会等との連携協力を行うことにより、TDMの進歩及び普及を図り、もって科学技術の発展と医療・社会に貢献することを目的としております。この目的の達成のため、学術大会を毎年開催するとともに、機関誌「TDM研究」を定期的に発行し、各種セミナーの開催等、さまざまな活動を続け、2016年に一般社団法人化しました。また、関連学協会等との共同作業により、抗菌薬、免疫抑制薬、循環器薬、抗てんかん薬のTDMガイドラインを刊行いたしました。
第39回の学術大会では「近未来のTDM、次世代のTDM」をテーマに掲げました。医療にかかるシステムが大きく変わろうとしています。薬物治療の個別化のための新しい技術も次々と開発されており、これらを踏まえて、「近未来のTDM」に関する論議を深めたいと考えています。また、これとは別途、より若い世代の先生方に活発に論議していただきたいという思いもあり、「次世代のTDM」を付記させていただきました。
最後になりましたが、第37回、第38回の学術大会は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を考慮し、web方式での開催を余儀なくされました。まだまだ予断を許さぬ状況ではございますが、現地開催で実施したいと考えています。学会員はもとより、医療従事者、大学関係者、企業の方々を問わず、多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。
2022年7月吉日