第9回 IATSS国際フォーラム (GIFTS) [GIFTS2023]

MENU

Global Interactive Forum on Traffic and Safety

第9回IATSS国際フォーラム (GIFTS)

2023年12月1日 (金) 13:30 - 17:00

趣旨

テーマ: 交通文化が支える持続可能な社会

これまでGIFTSでは、「安心で、安全な交通社会は、いかにして実現し得るのか」、という点に対して、政策レベルから路上レベルまで、さまざまなレベルで議論を交わしてきました。その中で、交通文化の定義を整理し、道路利用者の行動と、交通安全に関わる人や組織の活動を探り、世界各国が共同して交通事故削減に向かうことを議論し続けてきました。

もともとGIFTSは、2024年に50周年を迎える我々IATSSが、どのような活動をしていくべきかを議論するプラットフォームとしてスタートしています。その50周年が近づいている今、私たちは、さらに30年先、50年先を見据えることが重要だと考えています。そして遠い将来の理想を見つめつつ、今何をしていくべきかを議論する必要があります。

過去8回のGIFTSでは、それぞれの地域に住む人々の移動に対する考え方、各地域で、何に重きを置いてモビリティが成り立っているか、その違いに着目して、よりよい交通社会を目指すことが重要であるという視点で議論してきました。その際、各地での違いを「交通文化」として捉えて議論してきました。

本年度のGIFTSでは、安全で理想的な交通社会の実現に向けて、地域のモビリティに対する考え方、「交通文化」がより良い形に変容するような取り組みについて議論したいと考えております。安全な交通社会を目指す際のキーワードとなる3E(Engineering, Enforcement, Education)は、技術や制度の変革のみならず、人々の安全性に対する考え方にも影響します。それぞれの地域の人々のモビリティに対する考え方や文化には、それが培われた環境や歴史があります。それを前提とした上で、より安全でより理想的なモビリティへと人々の行動を変容させるような活動が、世界の多くの地域で実施されています。本年度のGIFTSでは、そうした活動やその背景を踏まえつつ、モビリティにかかわるすべての主体が具体的にどのような責任を果たしていくべきか、について議論したいと考えております。

このような議論が、持続可能な社会を構築するにあたって、モビリティの分野からできることを考える際に、重要な視点だと考えております。

開催概要

イベント名 第9回 IATSS国際フォーラム(GIFTS)
日時 2023年12月1日(金)13:30~17:00
会場

東京コンベンションホール

東京都中央区京橋三丁目1-1 東京スクエアガーデン5F

主催

公益財団法人 国際交通安全学会

開催方法

ハイブリッド開催(会場開催、リモート開催)

参加登録

予約受付中

登録締切:11月30日(木)15:00

参加資格

参加登録をしていただければ、どなたでもご参加可能です。

参加費

無料

備考

ぜひ会場にてご参加いただきたいと存じます。
但しお申込み者が会場の許容人数に達しましたらリモート参加とさせていただきます。予めご了承お願いします。

Timetable

13:30

開場

14:00 - 14:05

開会挨拶

[IATSS会長]

武内 和彦

14:05 - 14:10

趣旨説明

[IATSS国際フォーラム実行委員会委員長]

中村 彰宏

14:10 - 14:30

基調講演1

ニコラス・ウォード

14:30 - 14:50

基調講演2

ロッテ・ブロンダム

14:50 - 15:20

休憩

15:20 - 16:30

パネルディスカッション

[司会]

馬奈木 俊介 (公財)国際交通安全学会(IATSS) 会員

[パネリスト]

ニコラス・ウォード

ロッテ・ブロンダム

北村 友人 (公財)国際交通安全学会(IATSS) 会員

リンザ・ウェルズ

16:30 - 16:50

質疑(会場+リモート)

16:50 - 17:00

閉会挨拶

[専務理事]

河合 信之

17:00

会場クローズ

Profile

基調講演/パネルディスカッション

ニコラス・ウォード

モンタナ州立大学名誉教授、レイドス上級主席研究員。ニコラス・ウォード博士は、セーフシステムアプローチを実装および維持するための基礎としての「交通安全文化」に関する専門知識を備え、交通安全分野において30年の国際的な経験を有している。大学院学位をクイーンズ大学(カナダ)で組織心理学とヒューマンファクター分野で取得した。応用心理学者として、心理学(英国、リーズ大学)、機械工学(米国、ミネアポリス大学)、およびシステム工学(米国、モンタナ州立大学)の教員職を歴任した。2022年初めにレイドス(Leidos)に入社する前、交通安全を含む公衆衛生システムにおける社会的および文化的要因の役割を研究する学際的な研究および訓練センターである、健康安全文化センター(Center for Health and Safety Culture)の所長を務めた。道路利用者と交通安全組織の両方で交通安全文化の変革を必要とするセーフシステムアプローチの導入の専門家である。全米安全評議会(National Safety Council)と運輸技術者協会(Institute of Transportation Engineers)が主導する安全優先運営委員会(Prioritizing Safety Steering Commitee)の安全システムワーキンググループおよび安全文化ワーキンググループの両方の招聘メンバーである。また、上院に提出され、ジョンホプキンス傷害予防センターによって出版されたセーフシステムコンソーシアムの推奨事項のコンソーシアムメンバーで寄稿者でもあった。昨年の夏、オーストラリア、スウェーデン、オランダ、米国の研究者と政府関係者が参加した、交通および交通心理学に関する国際会議(スウェーデン、ヨーテボリ)が主催した「セーフシステムアプローチ」に関する国際専門家パネルの司会を務めた。

ロッテ・ブロンダム

ロッテ・ブロンダム氏は、2014年以来、事務局長として、交通安全のためのNGO(非政府組織)の世界連合(アライアンスと略す)を主導してきた。このアライアンスはNGOの声を代表し、交通事故死と傷害を50%削減するという2030年の目標に寄与するために、100か国以上の340の加盟NGOを結集している。彼女は、いくつかのガイドライン、ツールキット、キャンペーン、権利擁護活動の作成を主導し、「ウォーキング・ザ・トーク」、「世界が崩壊した日」、「交通安全の新たな取り組み:なぜNGOが必要なのか」およびいくつかの査読済み出版物を執筆した。
アライアンスに参加する前、ブロンダム氏はコカ・コーラ社のCSR(企業の社会的責任)専門家、ジョンズ・ホプキンス大学および米国疾病予防管理センターの研究員、デンマーク政府の顧問などとして、モザンビーク、ジンバブエ、ベトナムのNGO、大学、企業、政府部門で勤務した。彼女の取り組みは、持続可能なモビリティ、交通安全、HIV/AIDS、その他の公衆衛生問題を含む、持続可能な健康問題のためのパートナーシップの構築に焦点を当ててきた。
ブロンダム氏はコペンハーゲン大学で医療人類学の学位を取得し、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院で疫学の上級学位を取得し、南デンマーク大学で看護学の上級学位を取得している。

パネルディスカッション

馬奈木 俊介

馬奈木 俊介

(公財)国際交通安全学会(IATSS)会員、九州大学工学研究院教授・主幹教授・都市研究センター長。新技術及びInclusive Transportation(包括的な交通)の研究を行っている。国連「新国富報告書」代表、多くの国連報告書の統括代表執筆者、 OECD(経済協力開発機構貿易・環境部会)副議長、2018年・世界環境資源経済学会共同議長などを歴任。世界、各国の新国富指標を代表し、持続可能性評価のための開発を代表して行っている。書籍『ESG経営の実践』、『持続可能なまちづくり』、『新国富論』など。
第16回日本学術振興会賞受賞。第25期日本学術会議会員。
詳しい情報についてはこちら:http://www.managi-lab.com/

北村 友人

(公財)国際交通安全学会(IATSS)会員、東京大学大学院教育学研究科教授。慶應義塾大学文学部卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教育学大学院修士課程・博士課程修了。Ph.D.(教育学)。専門は、比較教育学、国際教育開発論。東南アジアを中心に、主に途上国の教育政策に関する研究を行っている。国連教育科学文化機関(UNESCO)パリ本部教育局教育専門官補、名古屋大学大学院国際開発研究科准教授、上智大学総合人間科学部准教授を経て、現職。他に、東京都教育委員、日本学術会議連携会員、日本比較教育学会理事、王立プノンペン大学(カンボジア)学長特別顧問、等を務める。

リンザ・ウェルズ

リンザ・ウェルズ氏は、マレーシアのクアラルンプールに本拠を置く大手交通コンサルタント会社のMDS Consultancy Groupの一部である、MDS交通プランナーおよびコンサルタントのディレクターである。彼女は運輸部門で25年以上の経験があり、東南アジアや中東で幅広いプロジェクトに取り組んできた。彼女は英国で市場調査のキャリアをスタートし、その後コンサルタント会社の上級研究員になった。現在は、エグゼクティブディレクターとして、同社の交通安全、交通計画、港湾と海運、および鉄道に関する実現可能性調査のプロジェクトを主導している。彼女はリバプール大学で学士号を取得し、ロンドン大学で修士号(経済学)を取得している。彼女はまた、物流運輸研究所(Institute of Logistics and Transport)の公認会員でもあり、1999年には輸送計画分野で最優秀学生賞を受賞した。2004年、ウェルズ氏は日本の鈴鹿で開催されたIATSSフォーラムの出席者に選ばれ、現在は同窓会メンバーである。彼女は、英国、マレーシア、シンガポール、インドネシア、UAE、バーレーンを含むいくつかの国に住み、勤務してきた。

参加登録

参加登録

予約受付中

登録締切:11月30日(木)15:00

アクセス

東京コンベンションホール

〒104-0031 東京都中央区京橋三丁目1-1 東京スクエアガーデン5F
https://www.tokyo.conventionhall.jp/access.html

電車でお越しの方

東京コンベンションホールへのアクセス

  • JR「東京駅」八重洲南口 徒歩5分
  • JR「有楽町駅」京橋口 徒歩6分
  • 東京メトロ銀座線「京橋駅」3番出口 直結
  • 東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」7番出口 徒歩2分
  • 都営浅草線「宝町駅」A4出口 徒歩2分

GIFTS2023に関するお問い合わせ

[GIFTS2023] 個人情報の取り扱いについて

主催

IATSS 公益財団法人 国際交通安全学会

〒104-0028 東京都中央区八重洲2-1-1 YANMAR TOKYO 6F

TEL: 03-3273-7884

GIFTS 2023 運営事務局

株式会社 アイ・エス・エス

E-mail: gifts2023@issjp.com